【リビング】キッチンの対面壁を無くしたことでリビングとキッチンが繋がり、LDKが広くなりました。リビングの天井は中央部分を高くして折り上げ天井とし、その中に間接照明を取り付たのでリビング全体が柔らかく広く感じられます。天井の折り上げ部分には間接照明を取り付けたので、ふわっと天井が光り、とても雰囲気も良くなりました。フローリングはパナソニックの幅広タイプのものを採用し、お部屋を広く見せる効果があります。リフォーム前と後とでは広さ自体は変わっていませんが、少しずつの工夫で全体的に広く、明るくなりました。リビングとキッチン、洗面室、和室の床下には断熱材を敷き込み、キッチンとリビングには温水床暖房を設置したので足下から温かくなり今まで寒かった室内での動きも楽になり部屋の温度差の解消もしています。
【洗面・トイレ】洗面室とトイレを同じ空間にまとめ、ホテルのようなサニタリールーム空間を造りました。洗面室の扉を開けて一番近い場所に洗濯機スペースをつくり、重たい洗濯物を運ぶ距離を少しでも短くできるように設定しています。オリジナルの収納キャビネットを造り、少しのスペースでもタオルや洗剤が収納できるようにすることで、洗面室内に物が散乱せずスッキリと収まるようになりました。造作で全て造ったキャビネットの為、隙間なく収まっています。
【和室】お客様が来られた際には、和室で集まるというH様邸。リフォーム前は6帖の和室でしたが、お客様がたくさん来られる事が多いので8帖へと広げました。雰囲気の良い琉球風畳を入れ、そのまわりには、押入の扉を開けた時に畳が擦れないように無垢のナラ板を貼っています。
【和室】少しでも板間があればテレビやその他の重たい物を和室に置きたい時に畳の上に置かなくていいので、畳が沈むこともありません。壁は珪藻土を塗り、調湿効果や消臭効果もあるので、清々しい空気が流れ客間としても気持ちの良い空間となりました。障子も造り直し、押入の収納扉も障子と同じデザインで造っているので統一感があります。
【2階の収納】クローゼット内部には、何を収納するかを奥様と何度か打ち合せし収納する物に合わせて棚の高さや段数を決めました。重たいお布団をのせる中段は少し低めに設置し乗せやすい工夫をしています。
【2階の収納】クローゼット自体の奥行きも1m30cmと少し広めに確保することでクローゼットの中に一歩踏み込んで物の出し入れが楽にできるように工夫しています。扉は4枚引き違い扉にすることで、最大で扉2枚分の開口が確保できるためスムーズに大きい物を取り出す事が可能です。
【キッチン】レイアウトは大幅には変更せず、収納力やお掃除のしやすさでキッチンを選定していきました。奥様が最後まで悩まれていたのが、対面キッチンに腰壁を造るかどうかでした。手元が隠れるくらいの高さまで壁があれば、少々キッチンが散らかってしまってもリビングからは見えないですが、可愛いお嫁さんのご希望でもあるオープンスタイルのキッチンへとなりました。背面収納もカウンターをメインにし、高さを揃え圧迫感の無いようにしています。フローリングと合わせたキッチンの扉柄も奥様のお気に入りになりました。
【野菜室】 H様はご自分の自家農園で無農薬の玉ねぎ、じゃがいも等を作っておられその野菜の保管庫を今回のリフォームで作りたいとのご希望でした。キッチンの勝手口の外部に、野菜室を設け、室内からと、屋外からとどちらからも出入りができるようになっています。室内からは、無垢の杉板が貼られた床へ出ることができ、室外からは、コンクリートの土間の床へ出るので靴のままでも汚れる心配がありません。1本だけ取り付けたパイプハンガーには、お野菜を干す時に吊り下げる事ができます。
【玄関】今回のリフォームでご要望の一つに、玄関扉を引き戸へ取り替える事でした。玄関のスペースを少し広げ、引き戸が設置できる間口を確保し少ない力で開け閉めができるタイプを選んでいます。
【玄関】玄関を入り正面に見える壁にはアクセントとなるディスプレイを造作し、お家の顔として来客される方が最初に見える部分として引き立つように工夫しています。エコカラット(タイル)やクロスも落ち着きのある和風テイストに合わせ、トーンの低い色味のものを採用しています。
【玄関】玄関扉のまわりの外壁面には、デザイン性のあるスレートの石を貼り玄関まわりは重厚感のある場所となりました。